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MONONONE4
2015.11.18
「はじめてのモノノネ、司会なんかしたこと無いし大丈夫かな…」
そんなことを考えながら、第一回試聴会モノノネの会場準備を慌ただしくやっていた時…
風が吹くように自転車で颯爽と現れた男性。
その方は、えんがわのキノコさん、ゆきさんとも親しげに会話を交わしておられました。
「この方が佐伯さんか。」
数日前にえんがわでお茶をされていた佐伯さんは、スピーカーMONOから偶然流れたJosephine Fosterの曲を聴いて、
HORA AUDIOに興味を持ってくださったことを、キノコさんから伺っていました。
開場準備が整って、やっと佐伯さんとお話することができました。
ほんの少し雑談しただけで、その博識さと自由な雰囲気を感じました。
頂いた名刺のおもてには、手描きで縦に「佐伯誠」の文字、
うらには、万年筆のイラストとe-mailアドレスが少し緑がかったインクで描かれ、
紙は手透きの和紙なのでしょうか、エッジが丸く不揃いなラインで、視覚的にも手の触りもなんとも温かい印象。
本当はもっといろいろなお話をしたかったけど、なんせ初めてのモノノネ、僕は全く余裕無し…
イベントが無事終了して、もう少しお話しようと開場を見渡しても、佐伯さんの姿はもうありませんでした。
風のように現れて、風のように去っていった佐伯さん。
モノノネの翌日、佐伯さんからe-mailが届きました。
素敵なコラージュ作品とともに。
作品の中には、自転車もあるし、飛行機もあるし、パラシュートもある。
そして"winds are drafted and not blown."の文字と風の絵。
やっぱり佐伯さんは風なんだ、と思いました。
佐伯さんのことが知りたくなって、ネット検索してみました。
僕が関わっているgm projectsが以前やったロベール・クートラスの展覧会で佐伯さんがトークイベントに出演していたことが発覚。イベントに参加していなかった自分が悔やまれます…
ANAの機内誌「翼の王国」での連載、様々な本やCDへのコメント、といった情報を得ることができました。
でも、佐伯さんが何者かはいっこうに掴めません。
「モノノネのゲストに佐伯さんを呼んでみたい。」
そんな気持ちがフツフツと湧いてきました。
一回お会いしただけなのにオファーを受けてもらえるか心配でしたが、メールを出した15分後には快く受けて頂けるとお返事が。
早い!やっぱり風だ!
そんなこんなで、えんがわさんで佐伯誠さんをゲストにお迎えする試聴会モノノネを開催する運びとなりました。
「なぜ、人は音楽を聴くのか…」という根源的なところからお話をしてくださるそうです。
僕は、いつも「音楽って風みたいだな。」と思っています。
風みたいな佐伯さんが愛する音楽。
どんな音が聴けるのかドキドキします。
青柳亮
MONONONE
物の音(モノノネ)という古い言葉には、
「楽器の音」そして「音楽」という意味があります。
モノノネを「者の音」と書いてみると、「人の音」となり、
同じく「音楽」を意味するように思えます。
「MONONONE」は、ゲストをお招きし、
スピーカー「MONO」の音(モノノネ)を通じて
その人の愛する音楽を聴く集いです。
第四回モノノネ
ゲスト:佐伯誠さん
開催日:2015年12月20日(日)
時間 :15時開始/17時半終了
参加費:500円 別途800円(1ドリンク・お茶菓子付)
場所:カフェえんがわinn
定員:35名
ご予約:件名を「MONONONE_4」にして、お名前・参加人数・連絡先を
mononone@hora-audio.jpにメールしてください。
*あなたの愛する音楽をスピーカー「MONO」で再生致します。レコード・CDをぜひご持参ください。
佐伯誠
「ねぇきみたち。ながい旅ってものに必要なのは大きな鞄じゃなくて、くちずさめるひとつの唄なんだぜ」
(スナフキン)
森を歩いているとき、子どもは闇にのみこまれないように歌を口ずさむ・・・。
すべては、そこから始まったんだと思う。
じゃあ、いったい、どんな歌を口ずさんできたんだろう?
engawaで、たまたま、HORA AUDIOの青柳さんに出会った。
その、ふしぎなスピーカーにも。なんだか、とっても気になってしかたがない。
ことしいちばん心をゆさぶられたフォルムと質感。
バードハウスのようでもあり、カヌーのようでもあるし、小さな住まいにも見えてくる。
せっかくお誘いいただいたので、じぶんがどんな音楽にひかれてきたのか、このスピーカーの力をかりて、聴きなおしてみたい。
(editor+writer)
カフェえんがわinn
世田谷区玉川田園調布2-12-6
tel.03-3722-5007
主催:HORA AUDIO